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2022.05.11

リサーチパーク鶴だより-第4便-

  • 鶴だより:プロファインダークラウド
  • :鶴だより

リサーチパーク鶴だより

第4便

プロフィットナビ-

【プロフィットナビを使って見よう!】

 皆さん、こんにちは。3月になりましたが、暖かくなったり、寒くなったりと不安定な気候が続いています。新型コロナウイルスの感染拡大の心配もありますので、どうぞ気をつけてお過ごしください。

 さて、前回はプロファインダークラウドを用いて、環境の管理、環境データの見方、そして友達機能について説明いたしました。環境管理をするのも友達機能を使用するのも、収穫量を増やすためですが、環境データを見るだけでは収穫量は増えません。きっと皆さんも、どうやったら収穫量が増やせるのか、簡単にわかったらどれだけ便利かと考えたことはあるはずです。そんな方へお応えするために開発したのがプロフィットナビ、収量予測サービスです。今回はプロフィットナビ(無料版)のご紹介をします。プロファインダークラウドの会員様ならどなたでもお使いいただけますので、ぜひお試しください。お試しいただく際は、プロファインダークラウドのメニューより「プロフィットナビに移動する」を選択してください。

 プロフィットナビは、プロファインダーの環境測定データのうち、温度、日射量、CO₂濃度のデータを使い、大玉トマトの1作の最大収量を予測するサービスです。植物の光合成の材料は、水、CO₂です。光合成の反応を促進する環境要因として、温度、日射量が関わっています。プロフィットナビでは、1作の栽培スケジュールを入力するだけで、誰でも簡単に予測を行うことができます。以下、使い方をご紹介いたします。

【過去と現在のデータから今作の1作の積算収量を予測しよう】

『生育データ入力』

 プロフィットナビに移動後、メニュー項目の「収量予測の条件を設定する」を選択します。ここで、定植日と栽培終了予定日、品種名、栽植密度を入力します。

『環境データ選択』

 予測に使用する環境データを測定するプロファインダーを選択します。プロファインダーを導入して日が浅い方は、その下の「補完データ」にて、温度やCO₂濃度、都道府県を選択してください。プロファインダーの測定データがない期間のデータを補完します。

『条件の登録』

 これまで入力してきた条件をプロフィットナビ上に登録しましょう。一度登録すると、次回からは予測グラフを直接見ることができます。

『グラフ表示』

 グラフ表示画面には、「昨年の環境管理と全く同じ管理をした場合に1作で収穫できる大玉トマトの最大収量」が表示されます。予測値はトマトがストレスを受けず、適切な環境で生育した場合の最大収量を表しています。実際には病気が発生して生育が停滞したり、ストレスを受けたり、廃棄果実が発生したりするため、収量は予測値より小さくなることが多くなりますが、環境管理を見直して病気発生、廃棄を限りなく小さくし、予測値と実測値の差を小さくしていくことを目指すと、収量向上につなげることができます。  

【これからの環境制御の効果を予測しよう】

 プロフィットナビでは、これから行う環境制御の効果を予測収量として表すことができます。「〇〇さんはCO₂施用で増収した!と言っていたけど、本当に効果あるのかなぁ」など、環境制御チャレンジに迷っている方は必見です。

 例えば、4月1日から5月31日まで、昼平均CO₂濃度を700ppmになるようCO₂を施用したいと考えていて、無処理に比べて収量がどのように変化するかを予測した場合、施用開始日とCO₂目標管理濃度を設定して予測を行います。無処理の予測収量と比べて、自分が行いたい環境制御は、増収に効果がある制御だったでしょうか?もっと効果的な環境制御が必要でしょうか?プロフィットナビを使うことで、もし3月1日から施用していたら?800ppmで管理したら?と様々な条件での予測をすることができ、環境制御をする前に、一番効果的な施用方法や期間の検討をすることができます。

 CO₂施用や加温といった環境制御にはお金がかかります。プロフィットナビで収量を予測することで、環境制御をする「投資」に対して、どれだけ「効果」、すなわち収量増加・収入増加見込みがあるかを把握することができます。費用対効果を把握できれば、環境管理の次の一手をスピーディーに取り組むこともできます。ぜひ、費用対効果の計算にプロフィットナビをお役立てください。

 プロフィットナビは、今よりももっと増収を狙うための環境管理見直しに役立つサービスです。ぜひ活用していただき、増収へのヒントをたくさん見つけていただければと考えています。しかし、ハウス内の1つの環境要素だけを高めても、他の環境要素とのバランスが保てなければ、収量増加に効果的ではありません。他の環境要素に影響しづらく、かつCO₂を効果的に施用する商品として、弊社では低温CO₂発生機「真呼吸」を開発いたしました。

 第1、2回のリサーチパーク鶴だより(https://www.seiwa-ltd.jp/labocat/labo14/)でご紹介した「真呼吸」は、プロファインダーで環境を測定し、プロフィットナビでより良い環境を知り、それを実行するために「真呼吸」を利用するという一連の流れで使用するとより良さを実感いただけると思います。当社の製品は皆さんのステップアップのためのストーリーを作っておりますので、収穫量を向上させるための一つのアイデアとして捉えていただけると幸いです。

 これまでは地上部の環境管理についてご説明してきましたが、プロファインダークラウドは地下部の環境管理のためのツールとしても利用することが可能です。植物を成長させるためには光、CO₂、そして水の3つの要素が必要です。次回はプロファインダークラウドを用いて地下部の管理=水の管理に関するサービス「成分分析」についてご説明いたします。地下部の環境管理についてお悩みの方は乞うご期待ください。

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